【市況】株価指数先物【引け後】 3万8000円回復でいったん達成感が意識される
大阪6月限
日経225先物 37700 -120 (-0.31%)
TOPIX先物 2770.5 -7.0 (-0.25%)
日経225先物(6月限)は前日比120円安の3万7700円で取引を終了。寄り付きは3万8220円と、シカゴ日経平均先物(3万8350円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。ただし、直後につけた3万8290円を高値に利益確定に伴うロング解消の流れとなり、前場中盤に節目の3万8000円を割り込むと、終盤にかけて3万7910円まで上げ幅を縮めた。
その後、ランチタイムで3万8020円まで切り返す場面もみられたが、後場中盤にかけてショート優勢となり下落に転じた。終盤にかけて前日の終値を挟んだ保ち合いを継続するなかで、引け間際にロング解消の動きが強まった形である。今週は連日で高値引けだったが、本日は一変して安値引けになった。
日経225先物は節目の3万8000円を回復したことで、いったんは達成感が意識された。連休明けの米国市場の上昇は織り込まれていたこともあり、利益確定に伴うロング解消の動きが入りやすいところであった。前場はこれといったリバウンドもなく3万8000円を割り込んでいる。直近では後場中盤辺りから動意を見せてきていたため、本日もインデックスに絡んだ資金流入への期待はあっただろう。
ただし、ランチタイムで3万8000円を回復したものの、後場中盤にやや下へのバイアスが強まった。財務省が実施した40年物国債入札は「低調」な結果だったとして超長期債の需給不安が改めて高まり、長期金利が上昇したことが、スキャルピング中心の売買において、トリガーになったようである。グローベックスの米株先物が小幅ながらマイナス圏で推移していたほか、エヌビディア<NVDA>の決算を控えていることも、ロングを手控えさせたようだ。
日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ(3万7940円)をキープできなかったことで、+2σ(3万9080円)とのレンジに移行することはできなかった。ただし、200日移動平均線(3万7510円)が支持線として機能しているため、同線に接近する局面においては、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
週足では13週線(3万6360円)を支持線としたリバウンドにより、26週線(3万7610円)、52週線(3万7840円)、+1σ(3万7760円)辺りで強弱感が対立している。週末の終値でこれらをクリアし、3万8000円を回復して終えるようだと、上へのバイアスが強まる可能性がありそうだ。
NT倍率は先物中心限月で13.60倍に低下した。一時13.66倍まで上げる場面もあったが、引き続き25日線(13.64倍)を抵抗線としており、上値を抑えられる形だった。-1σ(13.55倍)とのレンジが続きそうだが、エヌビディアの決算がポジティブに評価されるようだと、NTロングに振れる可能性はあるだろう。
手口面(6月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万6622枚、ソシエテジェネラル証券が1万0873枚、サスケハナ・ホンコンが2979枚、バークレイズ証券が2383枚、JPモルガン証券が2170枚、SBI証券が1500枚、みずほ証券が1438枚、野村証券が1219枚、日産証券が946枚、松井証券が736枚だった。
TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万0860枚、ソシエテジェネラル証券が1万8166枚、バークレイズ証券が5697枚、JPモルガン証券が5348枚、モルガンMUFG証券が3791枚、ゴールドマン証券が3473枚、ビーオブエー証券が1859枚、野村証券が1630枚、シティグループ証券が1556枚、サスケハナ・ホンコンが1026枚だった。
株探ニュース