市場ニュース

戻る
この記事はプレミアム会員限定です

【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 6月1日版

週明け後に下げると3万0792円以下を目指す可能性が出てくる
1. 5月、6月が連続して陽線引けした年の値動き
 本年の 日経平均株価は、5月の月足が陽線引けする展開となっています。
 図1は5月と6月の月足が陽線引けしたか、陰線引けしたかを示しています。「〇」が陽線引け、「●」が陰線引けした月になります。
 1990年以降で5月、6月の月足が連続して陽線で引けた年は、1997年、1998年、2003年、2005年、2007年、2009年、2014年、2017年、2020年、2023年、2024年です。
 日経平均株価は上げやすい4月を経過して、5月から10月頃まで上値を抑えられやすい期間へ入ります。そのような時期に、5月、6月が連続して陽線引けしている年はすんなりと上昇する展開になっていません。
 5月、6月の月足が連続して陽線引けした年は、4通りの展開となっています。
 1つ目は、5月が積極的に上昇して、6月が上値を押さえられて、戻せば売られる展開となって横ばいに推移し、その結果、月足が陽線引けしているパターンです(1997年、2007年、2009年、2017年、2020年、2023年)。
 2つ目は、5月と6月が横ばいに推移して、その結果として、5月と6月の月足が陽線引けしているパターンです(2024年)。
 3つ目は、5月が下降途中の一時的な反発を経過した後、6月上旬に一気に下げ幅を拡大し、6月中旬頃に押し目をつけて、下げた分以上へ上昇して、6月が陽線引けするパターンです(1998年)。
 4つ目は、5月が年初来の安値圏で押し目底をつける動きとなり、その結果、5月の月足が陽線引けした後、6月が上昇するパターンです(2003年、2005年、2014年)。
 本年4月は月初の急落を経て、4月7日に押し目をつけた後、下げた分のすべてを戻す動きとなりました。5月上旬の値位置は、年初来安値からかなり離れた地点です。
 5月は、4月下旬の上昇の流れを継続する格好で、月初から上昇の流れを作り、月足が陽線引けする展開となっています。
 過去の経験則を考慮すると、本年6月は上値重く、横ばいに推移するか、または月足が陰線引けする展開になるかのどちらかが考えられます。
図1 日経平均株価の5月と6月の月足陰陽
【タイトル】
...
こちらは株探プレミアム限定記事です。 プレミアムプランをご契約して読むことができます。
株探プレミアムに申し込む(初回無料体験付き)
プレミアム会員になると...
株価情報をリアルタイムで提供
企業業績の表示期数を拡大
限定コラムが読み放題

株探からのお知らせ

    日経平均




     
    OSZAR »